トラウマインフォームドケア(TIC)
掲載日: 2026年4月1日
トラウマインフォームドケア(TIC)とは|概要・対象・学び方・関連研修情報
トラウマインフォームドケア(Trauma-Informed Care: TIC)とは、支援者が「トラウマの影響を受けている人がいる」という前提に立ち、再トラウマ化を防ぎながら安心・安全な支援環境を提供するための考え方・実践の枠組みです。特定の治療技法ではなく、支援のあり方全体に関わる「姿勢」として理解されています。医療・福祉・教育・司法など幅広い対人支援領域で注目されており、組織全体での導入が推奨されることも特徴です。
本ページの研修情報は定期的に更新しています。開催日程・申込状況は変動します。参加の前に必ず主催者の公式情報をご確認ください。過去に開催された研修は参考として掲載しています。
目次: 1. この技法の概要 2. 対象・場面 3. 学ぶ意義 4. 注意点・限界 5. 関連研修情報 6. 関連技法 7. 情報源
1. この技法の概要
定義(SAMHSAの「4つのR」)
- Realize(認識):トラウマが広範な影響を持つことを理解する
- Recognize(気づき):クライエントや職員にトラウマの兆候を見つける
- Respond(対応):トラウマの知識をケアや実践に統合する
- Resist Re-traumatization(再トラウマ防止):意図せず再トラウマを起こさないよう積極的に取り組む
基本的な考え方
「What's wrong with you?(あなたの何が問題か?)」から「What happened to you?(あなたに何が起きたのか?)」への問いの転換が、TICの本質とされています。行動上の問題や精神的な症状を「問題行動」として見るのではなく、「過去の傷ついた体験への反応」として理解することを重視します。
よく使われる場面
- 精神科医療・救急支援の現場
- 児童相談所・子ども支援
- DV被害者支援
- 少年矯正・刑事司法
- 学校・スクールカウンセリング
- 生活困窮者支援・ホームレス支援
5. 現在確認できる関連研修情報
本ページの研修情報は定期的に更新しています。開催日程・申込状況は変動します。参加の前に必ず主催者の公式情報をご確認ください。
現在募集中・参加可能性が高い研修
大阪府臨床心理士会 ワークショップ「トラウマインフォームドケア」(アーカイブ配信)
主催:大阪府臨床心理士会 形式:オンライン(アーカイブ配信) アーカイブ配信期限:2026年4月19日(日)23:59まで 内容:TICの基礎から実践・組織づくりまでを体系的に学ぶ 状況:アーカイブ配信中(4月19日まで) 確認日:2026-03-24
公式サイト
日程公開待ち・継続開催団体
トラウマインフォームドケア事務局(TICC)
TIコーディネーター養成講座・TIサポーター養成講座・各種録画配信。再トラウマを招かない知識、支援者のセルフケアなどを含む体系的なカリキュラム。状況:日程未確認 確認日:2026-03-24
公式サイト
日本福祉大学 FUKU+「トラウマインフォームドケアの理解と実践研修会」
虐待・暴力・災害などのトラウマを抱える方を支援する立場の方を対象に、TICの基本と実践のポイントを学ぶ研修。オンライン形式。状況:日程未確認 確認日:2026-03-24
公式サイト
開催終了が確認された過去研修(参考掲載)
神奈川LD協会 オンライン講座 野坂ゼミ「対話で学ぶトラウマインフォームドケア」(第10回)
最終開催実績:2026年3月13日 状況:開催終了 参考:継続シリーズのため次回以降の開催がある可能性あり
6. 関連技法
- トラウマフォーカスト認知行動療法(TF-CBT)
- EMDR(眼球運動による脱感作と再処理法)
- ACT(アクセプタンス&コミットメント・セラピー)
- 動機づけ面接
- ソリューション・フォーカスト・アプローチ
- DBT(弁証法的行動療法)
7. 情報源
公式団体・機関
トラウマインフォームドケア事務局:https://www.jtraumainformed-tic.com/
参考書籍
野坂祐子(2019)『トラウマインフォームドケア―"問題行動"を捉えなおす援助の視点』日本評論社
亀岡智美・野坂祐子 監訳(2021)『子どものトラウマと回復―トラウマインフォームドケアへの入門』誠信書房
初回公開日:2026-03-24 最終更新日:2026-03-24 研修情報最終確認日:2026-03-24